“極”私的デザイン論 その4

最終更新: 5月2日


その3からの続き


自分の進むべき道が『好きな方向性』であれば、当然理解力は抜群です。

あとはそれをいかに具現化するか。これが実に難しい(笑)。

私たちは共にデザイン好きの夫婦で物作りをしていますが、二人の間に嗜好の共通項はあるにせよ、これがまぁ違う部分が多いんですよ。

もともと私は『ミニマル』が好きだし『らしさ』が好きだし『曲線美』が好きだしと、割と普遍的なデザインが好きなのですが、デザイナーである妻は真逆とも言えるセンスの持ち主、デコラティブであったりレイヤードスタイルであったり。実にアバンギャルドなのです。

もちろん妻ありきのブランドですし、彼女はアパレル業界の人、私はカメラマンという門外漢。先にも書いた通りトレンドを追わないブランドなので、ここは私の感覚をシフトさせる努力をしました…が、意外にこれが楽しいんですよ(笑)

以前はデコラティブで破壊的なデザインというのはどちらかというと受け入れられない感覚でしたが、コムデギャルソンの写真や妻の好きなバスキアなどのアート作品集、かなりエッジの効いた花の雑誌『bloom』などを見るうちに、また、シーズンを重ねそのデザインの中に共通項を見つけるごとに徐々に妻のデザインが理解できるようになってきました。

それは、解けなかった数学の問題が解けるようになった時の感覚に近いものがあるように思えます。

そうなればこっちのもの。興味を持てば吸収も早くなり…悪いことに色々口出しをするようになります(笑)。

すると、当然のごとく意見の対立が発生する構図となります(笑)。


その5へ続く

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© 2018 TISSU ROUGE

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