ブランドの価値 その2



その1からの続き


全く別のジャンルの話ですが、私は車が大好きです。

そんな私が好きになる車、実際に買った車とはどういう基準だったのかを考えて見ました。

人それぞれだとは思いますが、私の場合やはりまずはデザイン。今の時代あまり一般的ではないかもしれませんが、燃費や何人乗れるかなどは考慮しません。どれくらい速いのかということも。

視覚的にいわゆる『琴線に触れる』という部分が判断基準の大部分を占めています。


ただ、おそらくそれだけではないと思う部分があります。

それが『ブランドイメージ』。

例えば誰もが知っているフェラーリというブランドは、レースと共に歩んだ歴史とその中で達成した偉業、そして創業者エンツォ・フェラーリという人物像がブランドイメージを形成し、その上にピニンファリーナというデザイン工房の流麗なデザインがあります。そのイメージが根付き、今ではそのようなことを知らない人たちにも『フェラーリ=いいもの』というイメージが形成されていると思います。

真逆のイメージで成功しているのがトヨタとも言えます。いかにユーザーに寄り添うか。これがトヨタらしさにつながっていると言えます。


ただし、日本のブランドには一つ共通する部分があります。それは『オールセグメント』という形態を採っているということ。女性にも簡単なコンパクトカーからショーファードリブン向けの高級車、スポーツカーから商用車まで、ありとあらゆるジャンルのモデルを一つのブランドが展開しています。

この点は商売としては効率的に見えますが、実は日本のメーカーが『プレミアムブランド』という点において一歩及ばないという状況を作っている部分だと思っています(LEXUSを除く)。


かたや海外の自動車ブランドを見れば、今でこそ垣根が低くなっていますがそれぞれのブランドがそれぞれのジャンルを展開している場合が多く見受けられます。日本と同じ自動車大国のドイツで言えば、最高級車はメルセデス(ダイムラー)、ちょっとスポーティな高級車のBMWとアウディ、大衆車はフォルクスワーゲンとオペル、そしてスポーツカーはポルシェ。この構成が基礎にあるドイツメーカーはそれぞれのメーカーが世界から高く評価されています。

上記のような、いわゆる『プレミアムブランド』が海外には多く存在します。


このことはファッション界にもそのまま当てはまるのではと感じています。

百貨店に行けばどのショップを見ても同じようなラインの商品があり、選択肢として価格が前面に出てきてしまいがち。かたや海外ブランドはといえば、それぞれが個性を放ち、独特のテイストを醸しているものが多いように見えます。なので、たとえ価格が高くても憧れられるブランドになっているのだと思います。

人々を魅了するストーリー、そして独自性、それこそが『ブランド』の持つ意味だと思います。


その3へ続く

  • White Facebook Icon
  • White Instagram Icon

© 2018 TISSU ROUGE

0
tissurouge